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日本人のほとんどは犬猫をペットショップかブリーダーから購入しますが、その流通システムはあまり知られていません。
多くの人が、ペットショップはブリーダーと直接取引をして仕入れている、ブリーダーは顧客と直接取引またはペットショップに卸している、と思っているのではないでしょうか。
犬猫をセリにかける市場(ペーットオークション)というものが存在し、それが流通システムの主幹であることを知っている人はほとんどいないでしょう。
(以下転載)
流通システムの根幹を成しているのが、ペットオークションだ。
チャート1を見てほしい。
ペットショップ(小売業者)は、その仕入れ先のほとんどをオークションに依存している。
ブリーダー(生産業者)にしても、出荷の5割以上がオークション頼り。
推計だが年間約35万匹の子犬が、オークションを介して市場に流通している。
つまり現在の犬の流通は、オークションなしには成り立たなくなっているのだ。
オークションは日本独特の流通形態。
現在全国で17ないし18の業者が営業している。売り上げは、ブリーダー(出品者)とペットショップ(落札者)の双方から集める2万~5万円程度の入会金、2万~5万円程度の年会費、一匹あたりの落札金額の5~8%に相当する仲介手数料から成り立っている。
ペットオークションの会場は、
北海道ペットパーク(札幌) 仙台ペットパーク
ペットパークみかも(栃木) 岩槻ペットパーク(さいたま市)
ペットモール蓮田(埼玉県) 東京ペットパーク(埼玉県)
B&Bペットパーク(埼玉県) 関東ペットパーク(埼玉県)
ペットモール神奈川 静岡ペットパーク(浜松市)
三河ペットパーク(岡崎市) ペットパークJPA(愛知県)
ピースワンペットパーク(大阪府) オオサカペットパーク(大阪府)
など。
売れ残った犬が会場に置き去りにされることもある。
仙台や名古屋では、置き去りにされた犬猫を、保護団体が保護している。
ペットオークションの会場の様子については、実際に見学に行った渡辺眞子氏が自身のブログで記述している。
(以下転載)
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合図と共に、まず犬猫以外の競りがスタートする。
最初に流れてきたのは、「メロン」「きゅうり」と印刷してある段ボール箱。
本当に果物や野菜から市が始まるのだ。
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犬猫の競りはレールの上にズラリと同じ形の箱が並ぶ、何とも異様な光景だ。
片面の空気穴から毛が見え隠れしていて、幾つかの箱がもぞもぞと微かに動く。
そして相変わらずの鳴き声が、この「商品」が生き物であると教えている。
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驚くのは、「両膝脱臼」「右膝蓋骨ゆるい。左膝脱臼」「ヘルニア」「これ以外の欠点が見つかっても一切返品不可」とあっても、健康な(と自己申告する)個体と価格が変わらない点である。
専門家ならともかく、一般消費者が見ただけで脱臼など分からないので構わないという考えだろうか。
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あるものは、その日の早朝に地方から空輸され、ここで競られた直後に陸送され、数日後には店頭に並ぶのだ。
そうした過酷な流通過程で命を落とす個体は数えきれず、誰にも知られず闇に消えるだけだ。
ペットオークションは悪徳繁殖屋の温床ともいわれている。
それでもペットショップで無事飼い主が見つかればいい。
(以下転載)
『犬を殺すのは誰か ペット流通の闇』(太田匡彦/朝日新聞出版)には、犬をめぐる悲しい現実が生々しく描かれている。----
犬を「商品」と見なし、無茶な交配を繰り返して劣悪な環境で飼育する。こうした業者は、パピーミル(繁殖業者)と呼ばれている。パピーミルの元で"産む道具"として扱われる母犬は、その一生を糞尿にまみれたゲージのなかだけで終えることもある。また、産まれた子犬は、満足に母犬やきょうだいと触れあうこともなく、ペットショップやブローカーに卸されていく。
だが、じつは子犬はブリーダーから直接ペットショップやブローカーに卸されるだけでなく、多くの場合は「ペットオークション」を通して売買されている。ペットオークションとは、日本独自の犬や猫の"競り市"。本書によれば、〈推計だが年間約35万匹の子犬が、オークションを介して市場に流通している〉というように、〈ペットショップは、その仕入れ先のほとんどをオークションに依存している〉状態だ。2010年の取材では、全国に17、18の業者がオークションを営業し、もっとも規模が大きい業者は、1日あたり約1000匹もの子犬、子猫が取引されているという。市場規模も、ひとつのオークションにつき年間の売上高が〈数億円から十数億円〉というから、いかに大きな市場であるかがわかる。
競り市という表現からも想像できるが、オークションでは魚の競りのように、流れ作業で次々と子犬が落札されていく。衆院議員時代にオークションを視察したことがある料理研究家の藤野真紀子氏は、「命をモノのように認識し、モノのように扱う場。生まれてすぐの子犬があのような形で人目にさらされ、親兄弟と切り離されていくペットオークションというシステムは、一般人の感覚では受け入れがたい」とコメントしている。
このようなペットオークションが悪徳ブリーダーの温床になっていることはもちろんだが、もうひとつ問題がある。それは、〈高値で売れる犬とそうでない犬が「一目瞭然」となる〉ことだ。事実、本書の調査では、流通の過程で「行方不明」になっている犬は約1万4000匹にのぼるのだ。
渡辺氏は最後にこう訴えている。
「ペットショップで無邪気な姿を見せる子犬や仔猫を見て、人は「かわいい」と喜ぶ。けれど本当は、とても残酷なのだ。そのことを私たちの社会は知らなさすぎる。
ヨーロッパにはペット動物の店頭での生体販売を禁止する法律を有する国があるが、たとえなくてもショップのケージに収められる幼い個体を見た人々が「かわいそうではないか」と声を上げ、やめさせる。
同じ光景を見て「かわいい」と感じるか、「かわいそう」か。
その違いは、いかに問題を理解できているかにかかる。
今、必要とされる意識レベルの底上げは、一人一人が身近で出来ることのひとつである。」
当ブログのサイドバーには、
「ペットショップでの生態展示販売反対」
「生態展示販売をする場所では買い物はしません」
といったバーナーを貼っている。
これまでにも、「生態販売をしているペットショップでは買い物はしない」というコメメールを沢山いただいている。
ここを訪問してくれるのは意識の高い方ばかりだ。
ただ、そのような高い意識を持っている人の数はまだまだ少ないのが日本の現状。
ペットショップで子供といっしょになって「かわいいね~」と見るのではなく、親は子供にこの現状を伝える教育をしてあげてほしい、と切に願うが、それには、まず、親にこの現状を知ってもらうことから始めなければならない。
ペットオークションの実態、ペット流通の闇の真実をもっともっと世の中の人に知ってほしい。
2月22日は猫の日だとかで、ニュースでこの日は猫の売上が上がる、と言っていた。
どうか、ペットショップで犬猫を買うのはやめてください。
ならば、ブリーダーから直接購入するシステムにすれば問題はないのか?
どうやら、そうでもないのが現状だ。
現在イギリスでは、メス犬の福祉を守るために、生涯での出産回数を6回までと法律で制限している。
しかし、イギリスのケンネルクラブ(KC)では、一頭のメス犬から生まれる仔犬の登録を4回までに制限することを自主的に決定したと発表した。 (The Telegraph より)
KC は、交配時に1歳以上、また、出産時に8歳以下でないと、仔犬の犬種登録を行うことができないと明記しているし、ドイツのケンネルクラブ(VDH)では、交配の最低月齢を12ヶ月、最高出産年齢を8歳までとし、24ヶ月以内に2回以上の出産をさせてはいけないとしている。つまりは、VDH で認める生涯出産回数は、最高でも4回までということになる。出産回数にくわえ、帝王切開を2回受けたメス犬は、以降繁殖に用いることを禁止。さらには、出産頭数が多い場合には乳母犬をつけて、母犬に十分な休養を与えるとのことも明記している。
日本では、出産回数に関する法規制はない。
JKC(日本ケンネルクラブ) でも規制する記述はないし、交配年齢について9ヶ月1日以上であることが必要としているが、年齢の上限に関する制限はしていない。
確かに小型犬なら一歳未満で発情期を迎えるから妊娠は可能だ。
だが、9ヶ月の仔犬が身体的・精神的に十分に発育しているわけがない。
日本は、どうしようもなく犬にとって過酷な国なのだ。
年齢制限と共に出産4回までと回数制限され、リタイアした繁殖犬を責任を持って終生適切な環境で飼育するとなったら、10万、20万の卸値では到底ブリーダーとしての商売は成り立たない。
ギリギリに見積もっても、40万以上でなければ採算が取れないだろう。
10万、20万で売られる犬たちは、明らかに母犬に負担を強いた証なのである。
イギリスのコーギー犬は、法律で断尾を禁止した途端に、売れなくなり、繁殖数が激減した。
2013年に新たに登録された純血のウェルシュ・コーギー・ペンブロークはたった241頭。遂に絶滅危惧種に認定された。
このケースは断尾の禁止で理想の形を作れない、という理由で繁殖が減ったので、事情は全く違うが、犬猫の購入価格が高くなれば当然購入者が減り、同じようにあらゆる種の犬猫の繁殖数も減るだろう。乱繁殖と絶滅危機の折り合いは難しい問題ではあるが、犬猫を飼うのは高い代価を払うだけの価値がある、と認めた人間だけがそれだけのお金を出してペットを購入するシステムこそが、理想のカタチではないか、と思う
である。
勇気ある決断をしたペットショップ。
ペット販売をやめたペットショップ「chouchou岡山店」。
保健所からの紹介に切り替えた英断が支持されて関連商品の売上が伸びる。
楽天でオンラインショップもやっているので、これからは、なるべくここで買うようにしようっと。

前述の書籍「犬を殺すのは誰か」を読んでみたい、と思う方がおられましたら、貸出いたします(もちろん、無料!)ので、ご連絡ください。
Tea Timeっとな。。

あるみさんから、桜葉あんころ餅とカファレルのチョコ缶をいただきました。
こし餡大好きなので、一足先に春を感じながらペロリと食べてしまいました(^^)
カファレルのチョコは美味しいだけでなく、缶のいかにもイタリアっぽい絵が可愛くて好き
優しい色使いのチョコ缶の絵は春Verかな。
703△家も、来週はりれらのお誕生日旅行で河津桜を見に行きますよ~♪♪
まだまだ寒いけど、春はもうすぐ(^^)