現場の声が届かない
2017年06月02日
☆金曜日☆
「れ~ろ☆と愛を届け隊」は ボランティアで構成する 動物保護団体「Arch」 の保護活動を応援しています。
動物保護団体「Arch」は、センターで殺処分を待つ犬猫を保護し、各ボランティア宅にて一時預かりをして里親を探す活動をしています。
「れ~ろ☆と愛を届け隊」プロジェクトは被災犬支援を目的に当ブログで立ち上げました。
動物保護団体「Arch」は、センターで殺処分を待つ犬猫を保護し、各ボランティア宅にて一時預かりをして里親を探す活動をしています。
みんな、幸せになろうね(5/31多頭飼育からの保護)。
※ARCHスタッフさんから画像お借りしました。
前回ご報告した保護で、多頭飼育からの引き受けは、わずか半年足らずでARCh3件めの案件になります。
多頭飼育崩壊問題は全国に広がっています。 ⇒ 「多頭飼育崩壊~ペットの飼い主になにが~”. NHK特報首都」
一緒に暮らしていた犬猫をセンターに持ち込む連中、センターにお金を払うことすら惜しんで山や公園、ドッグランや道端に置き去りにしていく(パコのケース)連中、悪徳繁殖業者にいたっては、もう「馬鹿につける薬」はないから、昔島流しにされた罪人みたいに腕に入れ墨を入れて、今後動物を一切飼ってはいけない、入れ墨のある者に動物を譲渡・売却した者も罰する、なんて法律が出来ればいいのに、と思いますが。
個人宅での多頭飼育崩壊は、これとは事情を大きく異にし、全く反対のケースであることが多い。
もとは動物が大好きな飼い主です。その飼い主からSOSが来ることもありますが、往々にして飼い主は動物たちを手放すことを嫌がります。きちんと避妊手術さえしていれば自家繁殖は防げるのにそれを怠ったがゆえに増えすぎてどうしようもない状態になり、どうしようもない状態であることがわかっていても、動物たちを手放す決心がつかないのです。それを説得するには多くの時間と努力が必要とされます(今回の案件も、説得に1年強を要したそうです)。
まだまだ馴染みのない言葉ですが、適正飼育頭数を超えても、尚且つ不適切な環境で多頭飼育を続けることを「アニマルホーディング」、その飼い主(異常動物コレクター)はアニマルホーダーと言われています。
Wikiの説明より・・・
「アニマルホーダーとは、精神疾患(強迫性障害、依存症、収集癖)の一種で、自らの意思で動物を飼い始めたものの、適正飼育頭数を越えても動物を手放すことができない精神状態にあるもので、本人の治療とボランティアの介入なくしては回復することが困難である。また、アニマルホ―ダ―の70%~80%が生活区域にペットの糞尿、死骸などを放置したままにするため、公衆衛生上深刻な問題化する場合が多い。アメリカ合衆国では1990年代より病理的な問題として、タフツ大学と動物愛護団体HSUS(The Humane Society of theUnited States)との共同研究が始まり、アニマルホ―ダ―に関する数多くのデータと問題解決に向けたマニュアルが公開されている。」
増えてしまったら、そこからは「治療」が必要になる、ということです。 だから説得に時間がかかるのです。
その段階に至ってはもう保護団体が関わるべく範囲ではなく、センター職員の努力にゆだねるだけでなく、しっかりとした行政指導がなされるべき問題であり、きちんと専門医と連携を組み、対応していけば 説得の時間も短く済むのではないか、と思うのですが、結局専門知識を持たないセンター職員や民間ボランティアの努力に頼るだけ、なのが現実です。
まぁ、もとはと言えば、避妊手術さえしておけばいいだけの話。増えても手放せないことに治療は必要だけど、そこに至らなければいいだけの話なんですけどね。そこに至るまでの、「お金がもったいない」と避妊手術をしないのは心の病気とは違う、と思うわけで。
でもね。。。
飼い主が納得し、犬猫を保護出来れば、まだ 「まし」、 なのです。
飼い主とコンタクトが取れれば、まだ 「まし」、 なのです。
そして、
飼い主が「家」に住んでいれば、まだ 「まし」…なのです。
703△は、今、二進(にっち)も三進(さっち)もいかぬ問題に、溜息しか出ないでいます。
amazonリストからご支援いただいた方への個別メールには書かせていただきましたが、今回お送りいただいたご支援品の一部につきましては他団体への寄付として仕分けさせていただきました。寄付先は、地元の河川敷に住むホ ー ム レス の多頭飼育問題に対応している、世田谷区を拠点とした団体(NPO法人)です。
19頭(当初20頭いましたが1頭迷子になりました)のうち、1-2頭以外は1歳に満たない月齢から3歳くらいまでのとても若い犬たちですが、全員腎臓病を患っています。まだ保護できていません。見通しも全く立っていません。当然のことながら野外での生活ですから、これからの梅雨の季節の雨や夏の暑さに耐えることが出来るのか心配でなりません。思うこと、書きたいことはいっぱいあるのですが、都議会、自治体、警察、テレビ局、人権保護団体、とかかわる人間や団体があまりに多く、今の状況はブログには書けないことばかりです(来週、

沸々とした思いが心をよぎります。
行政は一体、いつまでボランティア頼みの姿勢を続けるのだろう?
「蛇口を閉めなければ、ボランティア団体は疲弊し行き詰ってしまう」と全国から悲鳴があがっています。
中には引き受けたものの里親捜しが上手くいかず、2次崩壊となった団体もあります。
「殺処分ゼロ」を実現したと豪語する自治体もいくつかありますが、すべて、ボランティア団体におんぶにだっこした結果にすぎません(参照:【もう限界】犬猫「殺処分ゼロ」、神奈川県の方針に疑問や批判 ボランティアに負担集中-神奈川新聞-)
国会では通り一遍な質疑応答、全然具体策がない。全く何もされていない。
第186回国会(常会) 質問主意書 質問第九一号 犬猫殺処分に関する質問主意書
第186回国会(常会) 答弁書 答弁書第九一号 内閣参質一八六第九一号
「一応質問してみた」
「一応答えてみた」
にしか見えない。
行政はどうして動いてくれないのか。
行政はどうすれば動くのだろう。
権力ある人から「総理の意向です」とでも言われなければ、何もやってもらえないのだろうか。
タイトルを 「現場の声が届かない」 としましたが、
正しくは 「現場の声が届いているのに動いてくれない」 ですね。
悶々としている703△です。
余談になりますが、神奈川県のこの動画、見たことありますか?
新しい保護センターの建設費用11億を寄付だけで賄おうとしているとは驚きです。
保護活動だけでなく、ハコの建築までも民間の善意に頼るって、なんだかなぁ。
地方自治体が動物保護施設を設置することは法律で義務化されているのに何故県費を使おうとしない???
神奈川県の財政状況なら県費で十分賄えるでしょう。イメージ作りに必死なだけにしか見えない。
(ちなみに、この動画の製作費は151万円、初年度の寄付金募集のPR広告費は1300万円ほどかかったらしい)
まぁ、結局寄付は集まっていないようで、絵に描いた餅になっているようです(動物保護センター建て替え資金の寄付足りず)。
「16年度当初予算でボランティアの活動費補助として887万円を計上したが、「寄付をこちらに回すべきではないか」との指摘も出ている。」 ←もっともな指摘と思います。
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