【犬の腎不全】療法食の成分を徹底比較(ドライフード編)
2019年03月09日
☆土曜日☆
「れ~ろ☆と愛を届け隊」は ボランティアで構成する 動物保護団体「Arch」 の保護活動を応援しています。
動物保護団体「Arch」は、センターで殺処分を待つ犬猫を保護し、各ボランティア宅にて一時預かりをして里親を探す活動をしています。
※しばらく支援品の受け取りをお休みさせていただきます。
「れ~ろ☆と愛を届け隊」プロジェクトは被災犬支援を目的に当Aブログで立ち上げました。
動物保護団体「Arch」は、センターで殺処分を待つ犬猫を保護し、各ボランティア宅にて一時預かりをして里親を探す活動をしています。
※しばらく支援品の受け取りをお休みさせていただきます。
いつもパコに応援や励ましのメッセージをいただき有難うございます。おかげさまで、パコの胆嚢&肝臓は(爆弾を抱えてはいるものの)落ち着いています。2.3キロから最小1.34キロにまで落ちた体重は1.5キロ付近でウロウロしていますが、食欲も旺盛になり、食事回数が6回(それでも10回から大幅激減!)であることを除けば、以前と変わらぬ生活が出来るようになりました。
本日は、腎臓病用療法食の栄養成分比較のご紹介をいたします。
パコの腎不全がわかって11ヶ月が過ぎました。
ホモトキを開始し手作り食にしてわずか一ヶ月でBUNとCreが正常値に戻り、以来点滴をやめてもずっと維持出来ていたのに(Pはずっと正常)、胆管閉塞で腎臓は大ダメージを受けてしまいました。腎臓ケアはマイナスからのリスタート、今は点滴も一日おきです。
でも、頑張んなくちゃね、諦めたら先はなくなるんだから。
と、毎日、胆嚢、肝臓、腎臓に負担にならない献立作りに奮闘している


サンプルをもらっては試す...というのが面倒な


購入したのは、
「デイリースタイル 腎臓ケア」
「みらいのドッグフード 腎臓食」
「ナチュラルハーベスト キドニア」
「アニモンダ ニーレン」
「ドクターズケア キドニーケア」
「ヒルズ k/d」
「フォルツア10 リナールアクティブ」
「JPスタイル キドニーキープ」
「ハッピードッグ サノN(腎臓)」
の9種類。
あれから1年近く経っているので、更に種類は増えていそうですが、そのときに作った成分比較表は療法食をご利用の飼い主さんにはフード選びの参考に、手作り食の飼い主さんにとっては栄養分量の目安になるかと思います。
まずはドライフード100gで比較。其々の製品の特長がわかります。

同じ分量での比較は製品の特長を見るにはわかりやすいですが、重要なのは、それぞれの成分を一日何g、何㎎摂取するか、なので、各社推奨の2キロの犬への適正給餌量で計算(今は1.5キロになってしまったけど、当時のパコは2キロだったので)。 赤字が最大量のフード、青字が最小量のフードです。

「デイリースタイル」と「みらいのドッグフード」の総合カロリーが極端に少ない。20gって、一日で15粒くらい? 朝晩2回だと7~8粒ずつ??? これじゃぁ、おなか空いて仕方ないよね、痩せて体力なくなって免疫力が低下して、別の病気になったりしそう。。。吸収力が良いから少量でOK、ということでしょうか。この2社はメジャーなブランドじゃないけど、共通して、広告がちょいとウザイ。ステマブログ多すぎ。うち一社は、成分について問い合わせたら、なんかうやむやな返事しかもらえなかった。

※栄養の吸収率の良し悪しがあるので単純な比較にならないことは前述の通り。

同じ「腎臓病療法食」といっても、栄養分の割合がこんなに違うのです。
そして、療法食はいわゆる「総合栄養食」ではないので、長期間食べ続けるべきものではない。
けど、それをきちんと理解し指導してくれる獣医さんはどれくらいいるだろうか。
フォルツァ10 では、症状緩和が見られた場合の切替フードを用意している。
フォルツァ10にはタンパク質に関して質問したところ、フード開発に携わったイタリアの獣医さんから「現代医学では(尿毒症が見られるなどの末期を除き)蛋白質制限はしないほうがいいと考えられている。パコには8.1gまで摂取させてよい。大切なのはリン、ナトリウムの低減と水分の補給。」との丁寧な返事をいただいた。
パコの場合、徹底した蛋白質量制限(正確にはリン制限)の手作り食にしてわずか一ヶ月でストンとBUN19まで下がりましたが、腎臓病のコは、普通に食事していたらBUNはあがるものなので、無理やり数字合わせに必死になるよりも、食欲減退などの症状が出ない限り、とりあえず安定した後は、BUNが50-60くらいになっても、蛋白質を含め、きちんと栄養を摂って体力維持に努めるべき、と考えています。ここは、フォルツア10のイタリアの獣医さんと同じ意見(蛋白質を8.1gまで増やす勇気はなかったけど)。B病院、C病院の獣医さんも然り。
カロリーを重視するか、メーカーの指示通りの分量にするか、BUNが気になるなら蛋白質制限を重視、リンが高値になったらよりリン量の少ないフードに、ナトリウムやカリウムが上昇してきたらより含有量の少ないフードに移行する、など目的によって選ぶフードは変わってくるし、栄養が偏らないようローテが必要かもしれません。
獣医大学ではいわゆる栄養学の授業はありません。かつて東京大学附属動物医療センターの獣医さんが「食事のことはわからないのでドッグフードをおすすめするのが現実」と言っておられましたが、そのように正直に話してもらえればいいけど、ご自身で興味持って勉強されている熱心な獣医さんは別として、フード会社の営業マンのウケウリの知識だけで療法食をおすすめしている獣医さんが多いのが現状ではないでしょうか。そして、「療法食なら何でもいいから食いつきのいいものを選んで」と。真剣に比較できるのは飼い主しかいない!のです。
いずれにしても、一日の摂取カロリーや各栄養素の摂取量を把握することは飼い主にとって必要不可欠なものであること、そして、腎臓病用食事療法は手作りにしろ療法食にしろ、「偏った」栄養配分であることは確かなので、血液検査では、リンはもちろんのこと、定期的に電解質の検査もしたほうが良いと思います。特に点滴治療をしている場合は、カリウム、クローム、ナトリウムが高値になる場合があり、点滴の種類を変更するなどの処置が必要になることがあります。さすがにP(リン)を調べない獣医さんはいないと思いますが、(費用的なことを考慮して)電解質までは調べない獣医さんも多いので、毎回ではなくても、たまーに、飼い主さんのほうから「電解質を調べてほしい」と申し出てみてください。まずは「必要ない」と断る獣医さんはいないはず。
最期に、アレルギーのあるワンコさんの場合は一番に気になる 「原材料」の比較。アレルギー等の考慮はもちろんのこと、飼い主さんにとって「出来れば与えたくない」原材料を使用しているものもあるかもしれません。アレルギーが出やすいものを含め、「これって犬に良くないものじゃないの?」と一般的に言われているものは赤文字にしてあります。この判断は飼い主さんの考え方次第。


何を基準に選択するかはわんこさんの状況や飼い主さんの考え方次第ですが、これら比較表が参考になれば幸いです。
腎臓病の現代治療については、こちらのサイト(dogaware.com⇒

ただ、翻訳ソフトだと、時に全く反対の訳になることもあるので、「これ本当?」「これってどうなの?」「この意味わかんない」っていう部分があったら、非コメ欄(↓)より、遠慮なく質問してくださいませ。



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