膿皮症とフロントライン


2012年07月15日
☆日曜日☆


ある日突然、リーパコの背中、おなか、首すじ に、皮膚がめくれた、赤い斑点のようなものが出来ました。
DSC03517b.jpg
DSC03518.jpg 「膿皮症」 です。

今はだいぶ良くなりましたが…。


なんで2ワン同時に? と考えて思い立ったのが、前夜に塗布したフロントライン。

獣医さんは、

「膿皮症になりやすい季節柄なので、フロントラインが原因とは考えにくい」

って言うけど、塗布直後から背中のあたりから赤くなり、すぐにブツブツが出来てきたし…。
翌日には、2ワンとも、皮膚の色が全体に赤みがかってピンク色になっちゃたし…。

確かなる因果関係は立証できないけれど、は、フロントラインがかなり怪しい、と思っている。



今回、リーパコに使用したのは、「フロントライン・プラス(XSサイズ)」

img_367643_27271438_0[1]


肩甲骨間背部の被毛を分け、皮膚上に直接ピペット1個全量を滴下することで、薬剤が脂肪に富む体表や表皮に分布し、さらに皮脂腺に集まりプールされます。

そこから徐々に皮脂とともに24時間以内に皮膚や被毛上に届き、放出され、ノミ・マダニを接触によってすみやかに駆除します。



フロントライン・プラスは、寄生するノミを24時間以内にほぼ100%駆除し、しかもその効果は長期間持続。
通常ノミは最初の吸血から産卵まで約36-48時間かかるので、スポット投与するだけでノミのライフサイクルを遮断することが可能となります。

フロントラインの主成分はフェニルピラゾール系の外部寄生虫駆除剤 【フィプロニル】
神経伝達物質のGABA(ギャバ)の作用を阻害して、ノミなどを駆除します。

【フィプロニル】は害虫駆除の農薬にも使われています。
ゴキブリ駆除剤である、「ブラックキャップ」などの成分も【フィプロニル】です。

ということは、フロントラインを投与するということ、すなわち、ゴキブリ駆除の殺虫剤を皮膚に浸みこませている、ということ。

【フィプロニル】はノミやマダニなどの神経細胞のGABAレセプターにのみ強く作用するので、犬や猫、人間等には安全性を示します、と販売会社は言ってます。 


と、ここらへんまでが、これまでの私の知識。

はじめてがフロントラインを使用したのは、山でリルの耳にダニが食いついた時。

LillLero (38)

ダニなんて考えもつかず、ゴミかと思って取ろうとしたけど全く取れず、「リルの耳の端っこにへんなデキモノができたぁ」と、帰京後病院に行ったら、なんと、耳にダニが食いついて丸々太った状態で離れなくなっていたという…家ダニの比ではない、とても大きなダニでした。

病院で薬を塗布してもらい駆除、その後何回か(2-3回)フロントラインを使いました。


毎月山にキャンプに行き、生い茂る草を掻き分けて山登りもしていたリルやれ~ろですが、それまでのは、なんと、蚊よけスプレーをかける程度のことしかしていなかったのです。それ以降は、「虫よけ」に力を注ぎました。そして、フロントラインを使用したのは、このダニ騒動のときが最後。

リルもれ~ろもフロントラインの投与では、格段変わった反応はありませんでした(塗ったことすら気付いてないような…?)が、やっぱり、予防だけのためにわざわざゴキブリ駆除剤を塗ることもないだろう、寄生したときにやればいい、と考えたからです。

あれやこれやと必死に虫よけをしていたおかげで、草が生い茂った道もコケの生えた道もさんざん歩きましたが、その後はノミ・ダニの寄生や蚊にさされたことは一度もありませんでした。


さて、今回、リーパコ揃って皮膚炎になったことで、フロントラインについてちょっと詳しく調べてみた。


箱には、

【フィプロニル】100ml中10g 

とある。

1ピペットの量は0.5mlなので、1ピベットの【フィプロニル】の含有量は50mg ということになる。


※ちなみに、「ブラックキャップ」には、1個 24g中 0.05%=0.12mgの【フィプロニル】が含まれています。フロントライン1ピペットの0.2%です。

環境省の治験では、【フィプロニル】を経皮投与した場合、LD50(死亡率50%)に達するのは、『体重1キロにつき2000mg』を投与したとき、との結果が出ています。体重1キロのラット100匹にそれぞれ2000mgの【フィプロニル】を経皮投与すると、そのうち50匹が死亡する、ということです。

経口投与した場合のLD50は、『体重1キロにつき、92mg』。

パコは2キロなので、経皮投与した場合のLD50相当の量は、4000mg(フロントライン80本分)、りれらは2.3キロなので、LD50=4600mg(フロントライン92本分)。

「80本分の1本ならいいじゃん!」

と思うか、

「80本のうちの1本を毎月投与するなんて、考えられない!」

と思うかは、飼い主さん次第。

一度にそんな大量投与することはないので、特定体質等による副作用の例を除き(死亡例の報告あり)、過剰投与や大量に舐めてしまうなどの経口投与の「事故」にさえ気をつければ緊急事態に陥ることはないようです。

けど、私は後者かなぁ…だって、たとえ少量でも、ゴキブリ駆除剤が体全体の皮膚にいきわたり、足を舐めたり、食事の後にお口を「ペロリ」するたびに口に入るのか…と思うとね。

余談ですが、経口投与の場合、パコのLD50は184mg(2.74本)、りれらは:212mg(3.18本)。
舐めると危険率が格段に上がるので、塗付したあとは舐めないよう、そして保管には注意が必要です。


毎月1本(冬でもノミやダニは暖かい室内では生息しているので一年中投与するのがいいらしい)となると、パコは80カ月後(6年8カ月)、りれらは、92か月後(7年8カ月)にLD50に達します。

もちろん、すべてが体内に残留するわけではないので、その時に達したら死亡率50%になるわけではないですが、多かれ少なかれ、少しずつ体内に蓄積されていくことだけは絶対にあるはず。だって【フィプロニル】は残留農薬として基準値が定められた薬品なのだから。。。

となると、昨今被ばく量で何かと出てくる、「許容摂取量(ADI)」というもの、が気になる。

一日あたりの【フィプロニル】の摂取量の限界は?

環境省の資料(農薬経口毒性)には、聞いたことあるような無いような、いや、確実に初めて聞く、といった薬品名ばかりがズラリと並んでますが…とりあえず【フィプロニル】(連番1に記載)が0.0002mg/kg/日と見つけた。

すなわち、体重1キロあたり0.0002mg以下なら毎日摂取しても危険性は低い、ということ。
パコなら一日0.004mg、一か月0.12mg まで、りれらなら一日 0.0046mg、一か月0.0138mgまで。

フロントライン1ペパット(一カ月分)の【フィプロニル】含有量は50mg…あれ??? かなりの量な気がするんだが???

の頭では理解できない まぁ、直接口の中に入れる食材と比べてるわけだし、同じ成分とはいえ、かたや食材の残留農薬、かたや動物用医薬品なので、一律に比べるのは無理があるかもしれません。機会があったら、専門知識のある人に説明をいただくことにしよう…。

いずれにせよ、「人は触るな」と注意書で警告しているものを、緊急性もないのに、ワンコの皮膚には塗りたくない。

「肌に触れたらすぐに洗い流してください」っていうものを何でワンコの皮膚につけちゃうの? 

実際少し触れてみるとわかります。ピリピリします。刺激強いんです。なんだかんだいっても、たとえ微量といっても、劇物指定の危険な農薬と同じなわけですからね。



勿論、どうしても駆除が必要な場合もあります。

劣悪な環境の中で過ごし、ノミやダニの寄生の被害にあっている保護犬たちには絶対必要です。すでにノミやダニが寄生しているという緊急性のある状況にあるわけなので、そんなときにこそ必要な薬ではないか、って思います。

なので、

『ノミ・ダニの寄生があった時にだけ短期間の使用にする』

これがの結論。


じゃぁ、なんで、今回、リーパコにフロントラインを?

そーなんです、ここはの反省物語

トリミングで、

「パコちゃんの頭にノミが一匹ピョーンと跳ねていました。」


って言われて、慌てまくったのでした。

今年の春はの病院通いやらのあれやこれやが重なって旅行にもキャンプにも出掛けなかったので、虫よけ対策、すっかり怠っていました。

考えてみれば、全くお散歩をしなかったリル&れ~ろは普段のケアはほぼ必要なかったけど、リーパコは毎日お散歩に行っているし、幼稚園にも行っているので、普段からケアが必要だった! 大失敗! 


そして今、悩んでいる…。


ノミは卵→幼虫→サナギ→成虫と変態を繰り返し、卵はいったん犬から離れ、幼虫やサナギを経て再び犬につく。
一匹のノミを殺しても卵が部屋の中に飛散し、再び成虫になって犬につく可能性大。

すなわち、一匹見つかったら、フロントラインは継続して投与するのが効果的。ノミ駆除の有効期間は2カ月、ダニは1か月。さて、2回目の投与はすべきなのか…皮膚があんなになっちゃったの見ると…うう、どうしよう…と、やりあぐねている

しかも、部屋に飛散しているかもしれない卵や幼虫、さなぎを駆除するには、場合によっては「バルサン」炊く必要あり、なわけだけど、この手のものを使うのに抵抗あって、でも、他に良い対策案も思い浮かばず…そうこうしているうちに、やっぱり部屋に卵が飛散していて幼虫がピョンピョンと産まれ始めていたらどうしよう、とか、怖い怖い怖い…どうしたらいいのか…困った…


**************************************************************************
今回は長々を失礼いたしました(^^;)お読みいただき有難うございます。
「この夏も、虫に負けずにいっしょにガンバロウ!」とハイパワーなやんちゃな妹のリーパコ・コンビにカツ入れて
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ワタシも「フロントライン」否定派です。が、愛犬がノミアレルギーだった事もあり、やむを得ず(春から秋までの)2ヶ月おきに「フロントライン」を使用してきました。
それが数年前、獣医の勧めで「フロントライン プラス」に変えたところ、愛犬の異常なくらいの暴れように、慌ててシャンプーして洗い流した事がありました。獣医からは「体質的に合わないのかも…」と説明されましたが、怖くてそれ以来「フロントラインプラス」はヤメテ「旧フロントライン」を継続していますが。
【チワワがうちにやって来た。】というblogの中に「愛しのワンコに強いお薬はもう使いたくない?!フロントラインの代替品をまとめてみました。(2012/7/10)」という記事を読んでとても参考になりました。
ワタシは「フォートレオン」に変えてみようかなと思っています。

No title

はじめまして。
我が家のまりりんもスポットタイプの
マイフリーガードをつけたら膿皮症の症状が出ました。
獣医さんにお話すると、
皮膚に影響の出る子もいるということで
飲み薬に替えることにしました。
この記事を読ませていただいてなるほどと
思うばかりでした。
のみだにも嫌だけど、
薬も怖いですね。

No title

明日の記事で、こちらの記事をリンクさせてください。
よろしくお願いいたします。

☆アウデイさま☆

こんにちは、はじめましてv-348

ご返信遅くなりすみませんv-435

「フロントラインプラス」は、成虫を駆除するフィプロニルに、S-メトプレン(孵化阻害剤)が加わっているので、それに反応してしまったのかなぁ。メトプレンはEPAの人間毒性格付けによると、実質的に無毒であると考えられているんだけど…。

「フロントライン」は刺して死ぬので、ノミアレルギーがある場合は、忌避剤である「フォートレオン」のほうが適しているような気もします。

孵化阻害剤は入ってませんが、もともとノミがついていないのであれば、必要ないですしね。それに、蚊に対しても忌避効果があるらしいし。

ただ、フロントラインより水に弱くて、シャンプーするたび、つけ直した方がいい、というのがちょっと面倒かな。

フォートレオンの成分であるイミダクロプリドとペルメトリンのうち、ベルメトリンはピレスロイド系の殺虫剤・農薬で、環境ホルモン(外因性内分泌攪乱化学物質)として人間にも作用する恐れがある(実際に人間が摂取した場合かなり激しい症状がでる薬物のうちのひとつ)、シックハウス症候群の原因物質の1つである可能性がある、通常農薬として使用するには厳しい規制があり、妊婦・幼児は取り扱いが禁止されている物質なので、やっぱり心配ですね。

アレルギーがあるとなると、「刺されてからつければいい」とノンビリかまえてるわけにもいかないし…。

フロントラインは営業力で有名なだけで、同じような薬はたくさん出ているので、アウディさまのワンちゃんが、副作用の出ないお薬を見つけられますように!

☆maririnhaha さま☆

こんにちは、はじめましてv-349

お返事遅くなりすみませんv-436

飲み薬はコンフォティスですか?
アメリカではフロントラインより主流になっているようですね。
嘔吐などの副作用がなければ、フロントラインよりいいように思えますが、あとは、フロントラインの会社並みの営業力があって、フロントライン並みの値段設定にしたら、きっと、日本でも主流になるんではないかな。

賛否両論あると思いますが、リーパコは、リル&れ~ろ同様、ひたすら虫よけ対策で乗り切る予定です。
虫よけ剤は手作り中心ですが、面倒なときは、「オレンジエックス」も評判いいみたいです。

リンクしていただき、ありがとうございます…って、そんな大そうなこと書いてないので、お恥ずかしい限りですがv-356

No title

初めまして。
ヨーキーのモモの母、くみと申します。

実はれーろ君の時からブログは拝見させていただいてました。
今日は、フロントラインの文字が目に入ってコメいれさせていただきました。

モモも1歳の時は何も知らずにフロントラインを使ってました。
が、人が触ってはダメなものをワンに着けていいのだろうか。。。と
疑問に思い、翌年からはフロントラインはやめました。
ですが、ほとんど毎日ドッグランに通っているモモにとってノミ、ダニは
つきもの。なのでスプレータイプの虫除けと、体の中から虫を寄せにくくするサプリを愛用。
サプリはガーリックパウダーなる粉をご飯に混ぜてます。
昨年まではガーリックイーストと言う錠剤のサプリを使ってましたが、今年からはパウダータイプの物に変更しました。
その効果かどうかはわかりませんが、今まで一度もノミ、ダニを付けた事がありません。
フロントラインはワンにとって、ゾゾゾっ~とするらしいです。
今回のフロントラインのお話、とーっても勉強になりました。
また、これからも楽しみにさせていただきます。
長々とすみませんでしたあ。

☆くみさま☆

こんにちは、初めましてv-348

れーろの時から見ていただいていたなんて、感激です(^^)
ありがとうございますv-343

モモちゃん、毎日ドッグランなんて、羨ましすぎv-352

我が家の周りは、ドッグランどころかまともな公園もないし、お散歩はアスファルトの道ばかりで、ワンにとっては残念な環境です(><)

>フロントラインはワンにとって、ゾゾゾっ~とするらしいです。

フロントライン、ゾゾゾっ~とするのはワンだけでなく、人間にも!

触るとビリビリって感じで、あれを背筋に垂らしたら全身鳥肌立ちそ~です。

ウンウン、普通に生活していれば、虫よけ対策さえキチンとしていればノミやダニがつくことなんて、まずないですよね。リルやれ~ろなんて、自分より高い草の中を山歩きしていたけど、それでも、14年~15年、大丈夫だったし。

フロントラインの場合、刺すことでヒフに浸透した駆除剤がノミダニに入って死ぬので、結局刺されるわけだしね…。ならば、忌避するほうが絶対にいい、はず。

私は手製の虫よけ剤を作ってますが、自分にもバシバシかけてます。おかげで私も、かけたときは外で蚊にさされたことありません。

にんにくは、りる&れ~ろには与えてませんでしたが、リーパコには錠剤を粉末にして、ごはんに入れています。にんにくをすりおろしたものを与えるのが一番いいらしいですが、けっこう臭いがつくらしくて(体臭とか便臭とか…)、2ワンいたらそれはそれで大変かな、ということで(^^;)

うーん、それにしても毎日のドッグラン、羨ましすぎですv-363
☆ブログの紹介☆

Author: 703△
(れ~ろのおばーちゃん)
いくつもの病気を抱えても明るく楽しく生きたヨークシャテリアの男の子、れ~ろくんの14歳5ヶ月からの記録としてブログをはじめました。
東京在住。

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東京都交通局により, ブログタイトルを名付けた木が府中街道の 街路樹に植樹されました。


カウントダウンタイマー
☆れ~ろくん☆

1996年3月18日~
~2011年3月29日
享年 15歳11日
虹の橋組 5年生

NewYork生まれ
NewYork&東京育ちのやんちゃ坊主。
たくさんの病気を抱えても超元気な犬生全う!
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~2004年12月24日
享年 14歳4ヶ月
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Iowa生まれ NY育ち
超お嬢様のりるちゃん。
人工授精でれ~ろを生みました。
れ~ろはりるにべったりのマザコン息子でした。
パコ&りれら
☆パコ&りれら☆

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パコの生誕お祝い日 9月の祝日
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推定年齢7歳~10歳。

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保護犬のパコ&セレブな生まれのりれらは大の仲良し姉妹。

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